PATAトラベルマート2014報告
第37回目を迎えたPATAトラベルマート(PTM )が、去る9月17日(水)から19日(金)までカンボジアのプノンペンにて開催されました。60カ国以上から1,000人を超えるセラーとバイヤーが集結し、2日間に亘るBtoBのアポイント形式による商談会では300uの会場にて、述べ10,000を超えるビジネスセッションが展開されました。また、会期中には「ASEAN観光投資フォーラム」の他、旅行業界の人材育成を目的とした「Youth フォーラム」 や「World Tourism Dayフォーラム」などのシンポジウムも開催された他、「PTM Talks」というタイトルにて、旅行業界の権威による30分程度のブリーフィングも開催されました。 (内容としては、Branding、観光Social Media Marketing、アジアにおける持続可能な観光、Trip Advisorなど。)日本人バイヤーとしては、JTB、アップルワールドを始め8社にご参加頂いた他、トラベルマート終了後に開催されたPATA本部理事会には、PATA本部終身会員の石榑顧問の他、全日本空輸株式会社(ANA)販売計画室担当部長の秋保 哲氏にご出席頂きました。 なお、来年のPATA年次総会は4月23日〜26日まで中国・四川省楽山市にて、トラベルマートは9月15日からインド・バンガロールにて開催されることが決定しました。
PTM及び関連行事に関する写真は、こちらをご覧下さい。
<石榑顧問のカンボジア所感>
カンボジアへは、若者中心の邦人観光客が増えており、日本企業の投資も目立っている。
今回の理事会会場の隣にイオンの巨大商業施設開業、PTM会場の近くには東横インが建設中。
また、ソウルからの直行便もあり、韓国人及び昔からの友好関係から中国人の観光客の増加も目立つ。プノンペンの交通渋滞は想像以上。ちなみに、以前同様USドルが通用するので、現地通貨への両替の必要はなし。
ツーリズムEXPOジャパン2014にPATA CEOが登壇

去る9月26日に開催された「ツーリズムEXPOジャパン」の国際フォーラムでは、「アジア旅行市場分析2014」と題して、送り手として急成長するアジア市場をテーマに、パネルディスカッションが行われ、PATA CEOのマーティン・クレイグスが基調講演を行いました。その中で、2032年には50億人の中所得者層が生まれると予測され、最も成長の可能性が広がると指摘。2020年の東京オリンピック・パラリンピックをインバウンド振興に活かすなら若い人を巻き込む施策が必要だとの提言を行いました。日本はアジアの「ドリーム・デスティネーション」であることをもっと認識するべきだと強調した上で、クレイグ氏は若い人へのプロモーションとして「2020年はSNSで決まる」と述べ、ソーシャル・ネットワーク・サービスを活用したプロモーションの展開を強く訴えました。
続いてのパネルディスカッションにおいて、パネリストの一人として参加したシンガポールのダイナスティ・トラベル・インターナショナルのアリシア・シー・マーケティング・コミュニケーション・ディレクターも、日本のインバウンド市場について、「新しい市場として30歳以下の『Y世代』をターゲットにすべき」と提案。「Y世代はインターネット、スターバックス、スマートフォンで簡単、自由な旅をする。オンラインによる検索が情報収集手段で、新しい文化を見つける。日本は急速に変わり、新しいY世代の市場に対応している」との見解を示しました。
さらに、BBCトラベル・ジャーナリストのカルメン・ロバーツ氏をゲストモデレーターに迎え、各パネリストとの討議を行ったところ、ロバーツ氏も「Y世代」について触れ、「オンラインで同世代のレビューを見て訪問先、 ホテルを決める。インターネットで予約し、LCCに乗り、ビザもなく、自分たちだけで旅行する。英語ができるので問題もなく、バスも電車の乗り方も分かり、食事も問題ない」とY世代の実態を語り、これらをターゲットとするのが「非常に大きなビジネスチャンス」と指摘しました。最後にクレイグス氏は、「日本に誇るべきものは沢山ある。ただ、日本は『老人』のイメージがあり、これを払拭し、特にオリンピックは『若い世代』を主役にした方がいい」と述べ、日本インバウンドの焦点を若い世代に当てることを改めて強調しました。今回、PATAはJATAとのMOUに基づき、シンポジウムにおける基調講演、モデレーター(PATAディレクターのIvy Chee氏が担当)の他、パネリストの推薦やアレンジなどにつき協力を行いました。
(一部、日航空新聞より記事抜粋)
新会員の紹介
この度、新たに以下の2社がPATA日本支部に入会頂きました。
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日本ホテル株式会社(2014年9月16日入会)
〒171-8505 千代田区豊島区西池袋1-6-1
代表者: 代表取締役社長 澤田 博司
PATA担当者: 課長代理 新間 宏一
TEL 03-5954-1088 FAX 03-5391-0543
URL http://www.nihonhotel.com
東京駅開業翌年の1915年(大正4年)に誕生した「東京ステーションホテル」をルーツ
に、2005年4月首都圏にあるJR東日本グループホテルの経営機能集約を経て、現在ではJR東日本のフラッグシップホテル会社として、26ホテルの経営・運営を行っています。
Square株式会社(2014年9月22日入会)
〒105-6015 港区虎ノ門4-3-1
城山トラストタワー 東京赤坂法律事務所内
代表者: カントリーマネージャー 水野 博商
PATA担当者: 同上
TEL 03-4588-6778 FAX 03-3409-2051
URL http://www.squareup.com
スマートフォン向けクレジットカード決済対応POSレジ「Square」を提供している会社です。現在、次世代型の決済システムとして注目を集めています。
BBCがPATA プレミア・メディア・パートナーとして参画。
この度、英国BBC放送が、PATAプレミア・メディア・パートナーとして参画することとなりました。今後、200を超える国や地域において、PATAのプレゼンスを高めていくための強力なパートナーとなります。BBCは、世界のホテルにおいて最も視聴者数が多いことでも知られており、各国の速報ニュースの配信の速さでも定評があるため、旅行業界にも多くのファンがいます。なお、PATAのプレミア・メディア・パートナーとしては、BBCのほか、TIME誌、FORTUNE誌などがPATAのプレミア・メディア・パートナーとして参画しています。その他のパートナーシップについては、こちらをご覧ください。
mPower マーケティング情報
PATA本部では、会員向けマーケティング情報ツール「mPower」を通じて、統計資料や各国の旅行トレンドを含む情報提供を行っております。今回は、その中から、中国及び香港における人気トラベルウェブサイト上位10サイトを御紹介します。 中国及び香港における人気トラベルウェブサイトTop 10 (2014年7月現在)
中国(PRC)及び香港において、最も人気のあるトラベルサイトが発表されました。エアライン、鉄道をはじめとした旅行手段や旅行会社・ホテルの選択なども、この人気サイトが活用されています。

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